不動産は過去の相場では買えない
年が明けたと思ったら、桜が咲いて散り、もうゴールデンウィーク間近。。。歳を重ねるごとに一年経つのが早くなりますね。一年が早くなる感じるのは分子を一年として生きてきた年数の分母がどんどん大きくなるからだって聞いたことがあるんですけど、本当ですかね?
引っ越しシーズンも4月に入り、ひと段落して新年度を新たな気街で迎えてる事と存じます。
昔、住宅の仲介営業マンだった頃、たくさんのお客様を接客させて頂きましたが色んなお客様がいるものです。
新居を何件か案内して、その中で自分たちの条件に合った物件をすんなりと購入してくれるお客様に当たるとものすごくラッキーな気分になります(笑)しかし、大概のお客様はそうではなく何度も条件変更し、営業マンがお客様が納得するまで何度も同じ話をしてやっと成約にこぎつけることがほとんどです。
お客様って何だかんだ言って、物事を都合よくとらえるもので、その理論はどこから出てくるんだという方もいらっしゃいますよね。。
特に多いのが
- 買手のお客様でいうと
「5年前はこのマンションは今より三割程安かったけど売れなかった」 - 売手のお客様でいうと
「昔はこの辺りは坪単価100万円は下らなかったのにそんな安い訳がない。」
と過去の相場を語って、「もっと安くなる買えるはずだ」とか「もっと高く売れるだろ」と言ってくる人。。。
いやいや。。。
今現在のあなたたちに購入願望や売却願望があるという「点」の話で購入・売却を検討しなければならないのに、こんな素っ頓狂な主張を持ち出されても内心「それがどうしたの??」ですよ(笑)
そんな事わざわざ教えてくれなくてもこちらプロでやらせてもらってるのでその位の事は重々承知でございます。
不動産は過去の相場では売買できないんですよ。
皆さん不動産以外の事なら十分理解してるでしょ?去年白菜150円で、今年300円だったらスーパーの店員に文句言うんですか?という話です。これが不動産になると途端にこういう話がでます。
まあ、高額なものなので人よりも損したくないという気持ちが強く前面に出てくるのは仕方ない事ですけど、その時々の相場って不動産だけでなく物販も必ずありますからね。これは金額が大きかろうが小さかろうが不変のものです。
もし自分たちが購入検討している物件が5年前に現在より3割安くても、その時は買わないでしょう。買おうとすらしてないのですからそういう対象では見てないはずです。もし今、購入せずに5年後200万円値上がりしてたとしたら、その時また同じこというんですか?
売却も同じです。そんなこと言うなら坪100万円の時に売却したら宜しいかと思います。でもしないでしょ?
何が言いたいかというと、結局、人は願望の無いものには行動を起こすどころか、考えることしかしないものだという事です。購入願望・売却願望が起こった時、その時の値段が「不動産の相場」なのです。
それ以上でもそれ以下でもございません。
そんな過去の事を考えるより、より素敵な明るい未来に向けて理想のお住まいが見つかるように、一緒に考えていきましょう。不動産仲介業の営業マンは「仲介手数料」を頂戴してお商売をしております。多少物件を高く買って頂いても、多少物件を安く売っても3%+6万円の手数料にそんな差の出るものではございません。ですからそこは「仲介者」として適正に相場分析や物件判断をさせて頂きますので、どうぞご安心して何なりとご相談下さいね。
というのが僕のいつも使ってた初対面のお客様への常套文句のファーストアプローチ式応酬話法でございます(笑)宜しければ皆さんも使ってみて下さい。布石も打てて効果てきめんですよ(笑)