転売が悪という考え方
いよいよお盆も終わり皆様お仕事が始まりましたね。今年のお盆は関西では大型の台風が再接近して、帰省や家族サービスに影響が出た方も多いのではないでしょうか?
まあ、何がともあれ、世の中のお父さんにとっては色々な意味で忙しい長期休暇が終わったので、今年残り四分の一頑張ってまいりましょう。
転売が悪という考え方
さて、不動産業といっても色々な業種がありまして、その中で「不動産買取転売」というお仕事を行っている業者様がございます。世の中の皆様はこの「不動産転売」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、大抵「あこぎな商売しやがって」や「楽して儲けやがって」と、右から左に流すだけで暴利を得ている物凄くマイナスイメージを持たれているのではないでしょうか?
でも、これはバブルのほんの一瞬の時代の話で不動産転売はそんなに楽して暴利を貪れるような商売ではなく、すごく地味で利益率は低く、リスクの高い商売なんですよ。まあ利益率の低さは不動産業全般なんですがね(笑)
よくよく考えると人類の商売で農業などの一次産業以外はほとんど転売なのに、なぜ「不動産」の転売だけ超悪者扱いされるのか納得がいきません。
八百屋さんだって、市場で買ってきて、店頭に並べて消費者に小売りする転売ですし、焼き鳥屋さんや焼肉屋さん、お寿司屋さんだって、市場から買ってきた鳥や牛や魚を焼いたり、酢を混ぜた米の上に乗せたりして小売する転売でしょう?その売る商品が「不動産」というだけで、まるで守銭奴のような扱いですよ。。。
不動産転売の実情
実は扱う金額が大きくて楽して儲けているという差別的イメージとは裏腹に原価率すごい高いんです。
他の転売と明らかに違う所は「税金」です。
不動産は野菜や動物を仕入れるのと違って、仕入れただけで儲かる儲からないにかかわらず3%の「不動産取得税」が請求され、登記するのに約2%の「登録免許税」がとられるんですよ。
仕入れ額が大きいので税額が半端ないですし、仕入れたら半年くらいで都道府県から納付書がくるので、商品が換金できていない状況で、追い支払いが来るのです。たまったものではありません。更に現金仕入れはしにくいので、銀行からの借入して仕入れるのですが、ここに銀行に支払う手数料や金利がドカンと乗ってきます。
そして、リフォームして苦労して販売しても、粗利なんて20%出ればいいところです。。。
飲食や衣料品で粗利20%未満でやっていけますか?
そういう意味では不動産転売は飲食や衣料品の転売よりグンと良いイメージでなければ釣り合い取れないですよ。もうちょっと社会的ポジション上げてもらえませんかね??(笑)
不動産転売の他にも、インターネット転売も風評悪いですよね?なんででしょうね?別に小売店に行って値切って仕入れるわけでは無いのに小売店から「転売業者お断り」と煙たがられたり、各メーカーからサイトに警告メールが来たりと偏見と差別がえぐいような気がするのは僕だけでしょうか?需要があって供給をする、ごく自然で全うな商売だと僕は思いますよ。
自分たちの理解し得ない商売や情報に拒否感・嫌悪感を示して、勝手に「楽してアコギに儲けている」と想像し、妬み嫉むというね。日本人特有の思考なのかなとも思うのです。
今流行りのユーチューバーだって皆さんが土日休んでる時や寝ている間も、必死にカメラ持って走り回って頑張ってるんですよ。決して楽ではないと確信してます。
そんなに楽して儲かるお商売なんて無いので、世間の皆様も安心して自分の仕事だけに集中して下さいね。