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マネー・ショートを見て

まだ、ご覧になってない方にはネタバレになってしまうかもしれないので、ご注意下さいね。

この映画はサブプライムローン債権の焦げ付きからリーマンショックまでの過程を描いたドキュメンタリー映画ですが、個人的に心底「ぞっとした。」というのが正直な感想です。

マネーショートを見て

普段、不動産や金融と関係ないお仕事につかれている方や学生の方などには多少専門用語が多く出てくるのでピンとこないかもしれないですが、自営業されている方や不動産・金融関係の方は是非見てください。違った意味で、ホラー映画より恐ろしいですから。

日本でも2005年後期から2007年後期まで「ファンドバブル」という時期がありました。

ファンドバブル

これはアメリカの投資銀行であるリーマンブラザーズがアメリカ国内の国内の土地の担保債権の証券化に留まらず、日本の不動産にまで手を伸ばしサブプライム証券に組み込もうとした結果、土地が急騰したのですがリーマンブラザーズの破綻により短期間で収束してしまいました。

真相はわかりませんが、これってどうなんでしょうね?アメリカの投資銀行の多くはもうサブプライム不動産証券の破綻を予測していたんではないかと僕は思うんです。日本の都市銀行に破綻寸前のサブプライムを押し付けるためにアメリカが仕掛けた「嘘」なんではないかと勘ぐってしまいます。サブプライムの証券化の際に日本の安全資産をダミーで織り交ぜ、日本の都市銀行にサブプライムに投資する大義名分を与え、大量購入させたのではないんでしょうかね?当時、東京●●UF●銀行は山ほどこのサブプライム証券を押し付けられてたらしいです。

一瞬相場を沸かせて、日本全体を提灯にして、それでも売り抜けられなかった。それほどまでに、アメリカのサブプライム住宅ローンの実態はひどかったのでしょう。映画にも出てくるように郊外の住宅には100件中2世帯しか住んでないゴーストタウンの実態が描かれています。焦げ付きまくりの住宅ローンをファンド化してAAAの格付けをして販売してたのですから、まさに詐欺ですね。

でも、これを知ってか知らずか、提灯に乗っかっていった日本のファンド会社もたくさんあります。

日本のファンドが続々と参入

Jリート発足に乗じて、不動産鑑定会社などが自社リートを組み、便乗販売しておりました。ジャスダックに上場したといって、明らかにブローカーしてたような元センミツ屋のおっさんにしょっちゅう新地に飲みに連れていかれましたよ。その時に言われた言葉が衝撃的でした。

  • 「河合ー!どんどん土地持って来いよ!資金なんてなんぼでもつくんやから。大阪市内どこでも一種80万位やったら現地見に行かんでも買付出すでぇー!」

一種80万て。。。(一種とは一種容積率100%に対しての坪単価の値段です)
容積率600%の近隣商業地域で坪480万??
繁華街ならわかるのですが、どこでもって。。

ここからまだ、不動産は上がっていきます。僕の記憶では大阪の辺鄙な土地でも容積率さえあれば坪600万円の土地なんてゴロゴロあったと思います。どんだけ綿密で薄利な収支表を作っても採算が合わない。この頃、リーマンブラザーズは日本の保証会社と提携して住宅ローンまで手掛けて貸し出すようになりました。僕は心の中で「あー。終わるな。。」と思いましたよ。

そして、リーマンブラザーズの破綻。

リーマンショック

それと同時に当時日本で湧いて出てきたような新興上場企業のファンド会社もほとんど潰れて無くなりましたし、それに群がっていた訳の分からないチンピラブローカーのおっさんたちもドラゴンボールのように散り散りバラバラになったしまいましたね(笑)

これは僕の意見ですが、俯瞰で見ると完全にアメリカの金融負債をまんまと押し付けられた形なんでしょう。日本のファンドバブルもアメリカの傷を少しでも緩和するための止血剤的な出来レースだったように思います。サブプライム問題が表に出る前、問題があると知りながら、証券の格付けを下げなかった。アメリカの投資銀行はダメージはありましたが、相当数売り抜けできたと思っております。国内含め日本にも。。。

政治的な関係で買わざるを得ない日本の都市銀行。それをさらに混ぜて無知な国民に売る。。。不動産投信なんて買えたものじゃありません。大手都市銀行さん。もう、傷口は癒えましたでしょうか?

本音の所を一度聞いてみたいところです(笑)

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